米国高配当ETF(VYM、SPYD、HDV):分配金が一番成長しているのは?

米国高配当ETF(VYM、SPYD、HDV)の株価推移

米国高配当ETFに投資を検討されている方で、VYM、SPYD、HDVで悩まれる方もいるのではないでしょうか。
現状この3つのETFの分配利回りは以下のようになっています。

VYMSPYDHDV
分配利回り
(2021/3/22時点)
2.34 %3.15 %3.79 %


この3つのETFの概要については他のサイトに解説を譲り本題に入りますが、3つのETFの値動きを比較すると分配利回りが一番低いVYMが長期的には最も大きく値上がりをしていることが分かります。
以下は、VYM(青)、HDV(グレー)、SPYD(オレンジ)の値動きを比較しています。
設定日がVYMが2006/11/10、HDVが2011/03/29、SPYDが2015/10/22になりますので、遡ることができる期間に違いがあります。

そこで、3つのETFの値動きが比較できるSPYDが設定されて以降の期間で値動きを比較してみます。
スタートラインを揃えてもVYMが一番値上がりしていることが分かります。

筆者は個別株を投資する際も、配当利回りよりも増配を重視しています。
この3つの高配当ETFを比較したときに、筆者も保有しているVYMは分配利回りの面では他の2つの高配当ETFに見劣りをするけれども、一番値上がりをしているので分配額の成長は一番期待できるのではないかと(願望も込めて)気になりましたので調べてみました。

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分配金実績

結論から記載しますと大きな違いはなしでした。

以下は各ETFの設定来の分配金の推移を示しています。

Dividend.comより作成

こちらも比較可能なSPYDの設定日以降の期間で分配金の推移を確認してみました。
SPYDはコロナショックの影響を最も受けましたが、この時期以外の分配金の成長は概ね他の2つの高配当ETFと変わらないことが分かります。


Dividend.comより作成

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分配金の移動平均

最後におまけですが、分配金の額をグラフにするとギザギザになリますので局所的な分配額の変動を除外し、それぞれの高配当ETFの分配額の成長を大局的に把握するために、移動平均結果を紹介させていただきます。

以下は一回あたりの分配金の移動平均結果です。
1年間(年4回の分配ならば4回分)をずらしながら平均をとっていく手法をとっています。

Dividend.comより作成

こちらも比較可能なSPYDの設定日以降の期間で分配金の移動平均を確認してみました。

Dividend.comより作成

SPYDは設定日から年数があまり経っていないのと、コロナショックの影響が一番大きかったため長期での分配金成長率については結論づけることは難しいかもしれませんが、VYMとHDVの分配金の成長率には特筆すべき違いはなく、何れも増配傾向にあることが分かります。

おわりに

いかがでしたでしょうか。

今回はVYMが同じ米国高配当ETFであるSPYDやHDVと比較して分配利回りが低く、長期での値上がりが大きいので、一番増配傾向が強いのではないかということについて検証をしました。

検証した結果、本記事で取り上げた米国高配当ETF(VYM、SPYD、HDV)の中ではあまり変わらないというのが今回の結論になります。

長期的には米国高配当ETF(VYM、SPYD、HDV)はいずれも増配傾向にあることが分かりました。
筆者は個別の米国連続増配当株を好んで保有していますが、これらの米国高配当ETFを長期で保有するだけでも、個別株のリスクを分散して抑えつつ個人投資家にとって分配金というキャッシュフローが安定的に入り続ける状態を作ることができますのでおすすめな選択肢です。

しかし、米国高配当ETFの中で唯一リーマンショックを経験したVYMの分配金推移を見ると、リーマンショック下では減配していることが分かります。
今回のコロナショックは暴落からの回復が早かったので年間を通したら増配という結果になりましたが、リーマンショックの様に比較的長期にわたって株価を押し下げるようなイベント下では高配当ETFであっても一時的に減配が起こる可能性があることも念頭においた上で長期保有すべきと考えます。

今回の内容が参考になれば幸いです。

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