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目次
はじめに
Sure Dividedというサイトでは米国連続増配当株について以下のように分類しており、以下の優良株のリスト(配当利回り、株価収益率、配当性向などの重要な財務指標を含む)を無料でダウンロードすることができます。
- Dividend Achievers :10年以上の連続増配銘柄
- Dividend Aristocrats (配当貴族):25年以上の連続増配銘柄
- Dividend Kings (配当王):30年以上の連続増配銘柄
今回は上記サイトのデータを元に、連続増配当株を保有し続けることによって、どれくらいのインカムゲインとキャピタルゲインが期待できるのか、さらに配当貴族や配当王に注目した時にパフォーマンスに違いがあるのかを検証しましたので紹介いたします。
配当利回りー5年リターン
まずは配当利回り(横軸)と5年リターン(縦軸)の関係を見てみました。
よりクリアな傾向が見られたのと、長期保有を前提としていますので今回は5年リターンを見ていますが、Sure Dividedでは1年リターン、2年リターンも見ることができます。
連続増配当銘柄の中でも配当王は青色、配当貴族は赤色に色分けをしています。

上記の結果から見られる傾向として以下のようなものが挙げられます。
- 5年保有し続ければ多くの銘柄が値上がりしている
- 連続増配を行う優良銘柄であっても、多くは4%ぐらいまでの配当利回りである
- 配当利回りが低い銘柄では5年リターンが大きい銘柄も多い
- 配当王や配当貴族だからといって、配当利回りが低いあるいは高い、5年リターンが小さいまたは大きいということはなさそう
筆者が保有している銘柄だけを赤色で色分けしてみました。
Tickerコードと銘柄名の対応は以下になります。
Ticker | Name |
---|---|
ADM | Archer Daniels Midland Co. |
JNJ | Johnson & Johnson |
KO | Coca-Cola Co |
MCD | McDonald`s Corp |
MDT | Medtronic Plc |
MMM | 3M Co. |
PG | Procter & Gamble Co. |
SPGI | S&P Global Inc |
V | Visa Inc |
XOM | Exxon Mobil Corp. |
VやSPGIは値上がりが期待できますが、意外にも連続増配銘柄でもあります。
配当利回りは抑えられていますが、確実に連続増配されており、値上がりも期待できる銘柄であると考えています。

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配当利回りー5年配当成長率/年
次に配当利回り(横軸)と5年配当成長率/年(縦軸)の関係を見てみました。
今回は5年間の年平均増配率を見ていますが、Sure Dividedでは1年間の年平均増配率も見ることができます。
連続増配当銘柄の中でも配当王は青色、配当貴族は赤色に色分けをしています。

上記の結果から見られる傾向として以下のようなものが挙げられます。
- 5年保有し続ければ多くの銘柄が値上がりしている(先程と同様)
- 連続増配を行う優良銘柄であっても、多くは4%ぐらいまでの配当利回りである(先程と同様)
- 10%ぐらいまでの増配率がほとんど
- 配当王や配当貴族だからといって、配当利回りが低いあるいは高い、増配率が小さいまたは大きいということはなさそう
筆者が保有している銘柄だけを赤色に色分けしてみました。
同じ銘柄を保有している方は参考にしてください。

おわりに
いかがでしたでしょうか。
株価は市場が決めますが、今回の結果は連続増配を維持し続けるためには、4%ぐらいまでの配当利回りに抑えて、増配率も10%ぐらいでコントロールされているケースが多いということが分かりました。
今回紹介した結果はあくまでもブログ執筆時点のものであり、5年リターンや利回り等もデータを集計する時期によって変わりますのでご注意ください。
今回の内容が参考になれば幸いです。
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