米国を除く全世界株ETF:VEU vs VXUSの比較

米国を除く全世界株:VEU vs VXUSの概要比較

ポートフォリオの国際分散を考える時に、全世界株1本に投資、先進国と新興国を分けて投資、日本を除く全世界株と日本株を分けて投資、米国を除く全世界株と米国株を分けて投資、など色々方法があります。

ポートフォリオの大半を米国株が占めている場合、米国を除く地域にも投資をするために今回紹介するVEUやVXUSをサテライトとして保有することも選択肢になります。

以下が米国を除く全世界株ETF:VEU vs VXUSの概要を比較した結果になります。

TickerVEUVXUS
名称 VG FTSEオールワールド(除く米国) ETFVG トータル Intl ストック(除く米国) ETF
基準価額
(米ドル)
49.40
(2022/08/31)
51.10
(2022/08/31)
投資対象※米国を除く全世界の先進国株式市場および新興国株式市場
大型株、中型株
時価総額の95%以上をカバー
米国を除く全世界の先進国株式市場および新興国株式市場
大型株から小型株
純資産総額
(百万米ドル)
31,056.43
(2022/08/31)
46,723.4
(2022/08/31)
設定日2007/03/022011/01/26
分配利回り3.84 %3.89 %
経費率0.07 %0.07 %
構成銘柄数3650
(2022/07/31)
7819
(2022/07/31)
※https://www.vanguardinvestor.co.uk/

後述する値動きもほぼ同じですし、経費率も変わらないため、どちらを選んでも良いというのがこの記事の結論になります。

しかし、以下に特筆する違いはありますので、皆さんが重視する項目を基準に好みで選ぶと良いでしょう。

VEUは大型株と中型株、VXUSは小型株まで含むという違いがあります。

VXUSの時価総額カバー率の情報はなかったですが、VXUSの方が小型株までカバーしており、構成銘柄数も多いことから、VEUよりも高いカバー率になるはずです。

VEUの方が歴史は長いですが、純資産総額はVXUSに軍配が上がります。

構成銘柄重複

今回は以下の2つの視点で検証しました。

①組入銘柄数として何%重複しているか

例)
100銘柄で構成されているETFのうち40銘柄が比較対象ETFの投資対象と重複している場合、40%が投資対象と重複しているものとして集計

②構成比率として何%重複しているか

例)
100銘柄で構成されているETFの60%の構成比率を占めている40銘柄が比較対象ETFの投資対象と重複している場合、60%が比較対象ETFと重複しているものとして集計

ETF Research CenterのFund OverlapでもOverlap割合を出すことができますが、当ブログでは上記の定義で重複銘柄割合を算出しています。

①銘柄数として何%重複しているか

結果の見方は次のようになります。

例えばVEUとの重複銘柄数がVXUSの構成銘柄数に占める割合を求めると44%になります。

VXUSの構成銘柄数の44%がVEUの組入銘柄ということになります。

②構成比率として何%重複しているか

結果の見方は次のようになります。

例えばVEUとVXUSの重複銘柄がVXUSの構成比率に占める割合を求めると64%になります。

VEU vs VXUS

VXUSの銘柄数のうち約4割がVEUと重複しているので、VXUSの銘柄数の6割近くは小型株であることが分かります。(VEUは 大型株および中型株を投資対象としていますので)

一方、VEU との重複銘柄はVXUS の約6割の構成比率を占めているので、 小型株はVXUSの構成比率の4割近くの構成比率であることがわかります。(VEUは 大型株および中型株を投資対象としていますので)

VEU vs VXUS vs VT

VTの構成銘柄数のうち3割が米国を除く全世界株のVEU、7割が米国を除く全世界株のVXUSを構成している銘柄でした。

一方、VTの構成比率に占める割合を見るとVEUとVXUSそれぞれで2割近くとなっており、銘柄数の割に構成比率が低いことが分かります。

VEU vs VXUS vs VWO

組入銘柄数で見ると、VEUとVXUSの組入銘柄数に占めるVWO構成銘柄の割合はそれぞれ41%、51%となりますが、構成比率に占めるVWO構成銘柄の割合はそれぞれ13%、14%に留まっています。

組入地域の比較

組入地域の構成比率にほぼ違いはありません。

VEUVXUS
ヨーロッパ39.80%39.30%
パシフィック27.60%27.10%
新興国25.20%25.20%
北米6.80%7.80%
中東0.50%0.50%
その他0.10%0.10%
Vanguard 2022/07/31

組入国の比較

組入国の構成比率にもほぼ違いはありません。

VEU、VXUS共に4月にVanguardの公式ホームページに公開された組入国の情報から、ロシアが投資対象外になっていることを確認しています。

VEU、VXUS何れもVanguard UKのホームページでは以下のような記載が確認できます。

Remain fully invested and hold small amounts of cash except in extraordinary market, political or similar conditions where the Fund may temporarily depart from this investment policy.

政治的もしくは政治的と同等の異常な市場環境では投資方針から逸脱する可能性があることが記載されています。

組入国VEUVXUS
日本15.6%15.4%
イギリス10.2%10.4%
中国8.8%8.4%
カナダ6.8%7.8%
フランス6.5%6.2%
スイス6.3%6.0%
オーストラリア5.4%5.2%
ドイツ4.8%4.6%
台湾4.2%4.5%
インド4.3%4.4%
韓国3.4%3.5%
オランダ2.7%2.5%
香港2.1%2.0%
スウェーデン2.1%2.3%
ブラジル1.6%1.6%
デンマーク1.7%1.6%
イタリア1.5%1.5%
サウジアラビア1.3%1.3%
スペイン1.5%1.4%
南アフリカ1.1%1.0%
シンガポール0.9%0.9%
フィンランド0.8%0.8%
ベルギー0.6%0.7%
メキシコ0.7%0.6%
タイ0.6%0.7%
インドネシア0.5%0.5%
イスラエル0.5%0.5%
マレーシア0.5%0.5%
ノルウェー0.5%0.6%
アラブ首長国連邦0.4%0.4%
クウェート0.3%0.3%
カタール0.3%0.3%
チリ0.2%0.2%
アイルランド0.1%0.1%
ニュージーランド0.2%0.2%
フィリピン0.2%0.2%
ポーランド0.2%0.2%
オーストリア0.1%0.2%
コロンビア0.1%0.1%
ギリシャ0.1%0.1%
ハンガリー0.0%圏外
その他0.1%0.1%
ポルトガル0.1%0.1%
トルコ0.1%0.1%
Vanguard 2022/07/31

組入上位銘柄の比較

組入上位10銘柄にもほぼ違いはありませんが、大型株と中型株を投資対象とするVEUは、小型株までカバーするVXUSと比較して1銘柄あたりの構成比率が若干大きくなっています。

TOP10銘柄VEUVXUS
Nestle SA1.36%1.22%
Taiwan Semiconductor Manufacturing Co. Ltd.1.15%1.49%
Roche Holding AG0.99%0.84%
Tencent Holdings Ltd.0.99%0.84%
ASML Holding NV0.90%0.80%
AstraZeneca plc0.86%0.74%
Shell plc0.82%0.72%
Toyota Motor Corp.0.79%0.71%
Novo Nordisk A/S Class B0.76%0.66%
Novartis AG0.74%Top10圏外
Samsung Electronics Co. Ltd.Top10圏外0.81%
Vanguard 2022/07/31

過去のパフォーマンス

過去のリターンを比較してみました。

紫色がVT、水色がVTI、黄色がVWO、オレンジがVXUS、青がVEUになります。

VEUの設定日(2007/3/2)を基準としています。

VEUとVXUSはほぼ同じ値動きであることが分かります。

VXUSの設定日は2011/1/26なのでVEUの方が歴史があり、VEUはリーマンショックを経験しています。

VEUについてリーマンショックはVWO程ではないですが、VTIと同じぐらいの暴落を経験しており、VEU設定来のリターンとしてはVTI(全米株式市場)> VT(全世界株式市場)> VWO(新興国株式市場)>VEU(米国を除く全世界株式市場) という結果になっています。

VTの値動きは、新興国と比較して比率が大きな全米の株式に引っ張られており、2010年代の全世界株式のリターンは米国株式が牽引していたと言っても過言ではありません。

チャートを見るとVEUやVXUSはVWOと近い値動きであることが分かります。

いかがでしたでしょうか。

今回の内容が参考になれば幸いです。

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