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本を手に取ったきっかけ・目的
皆さんの中にも雑談に苦手意識がある人はいるのではないでしょうか?
私も漏れなくその中のひとりです。
Pivotで著者が対談をしており、興味を持ったのがきっかけです。
対談の内容は、自分の過去の経験を振り返り、雑談が思うようにいかなかった経験として、心当たりがあるものが多くありました。
お互いのことをよく知っている家族や友人との会話とは違ったコツがあることも新たな発見でした。
間違いなく、自分にとって学ぶことが多いのではないかということで書籍を購入するに至りました。
書籍を購入する前に上記の動画で予習していただくと読みやすくなるかもしれません。
- 雑談に苦手意識がある人
- 気楽に話が続けられない人
- サクッと仲良くなれない人
- 新たな人付き合いに疲れを感じ、楽ではないと感じる人
人生に取り入れたい文脈
本も読むだけではなくて、行動に移さなければ意味がありません。
ここからは個人的に、人生に取り入れようと感じた、文脈や文意をいくつか紹介していきます。
雑談に「結論」や「オチ」なんて不要
これは一般的なお互いのことをよく知っている家族や友人との会話とは違った意識をしなければいけない点かもしれません。
雑談では無理におもしろい話をする必要はありません。
ましてや、「結論」や「オチ」なんて不要です。
これは、雑談の目的に立ち返るとわかりやすいかもしれません。
雑談の目的は、人間関係の構築です。
会話のラリーをとにかく続けばいいのです。
「情報」ではなく「気持ち」を話す
ビジネスシーンのアイスブレイクで良しとされているものも含まれていますが、雑談で流行の時事ネタやニュースを話のきっかけにすることもあるかもしれません。
当たり障りのない話題のように思えますが、会話が上滑りしてしまい、生の感情を話しにくい側面があります。
改めて、雑談の目的は、人間関係の構築です。
調べればわかる冷たい情報ではなく、自分だけが感じた生の気持ちを共有することで親密な関係を築くことができます。
そこで著者がおすすめしているのが、「体験したこと+感じた気持ち」をセットで話すということです。
どこかで読んだような時事ネタではなく、自分のエピソードを話す。
あなた自身が実際に体験したことを話すことで、あなたの気持ちを乗せやすくなります。
相手との関係も良好なものとなります。
多少相手の話が間違っていようと、意見に違いがあろうと、目をつむる
Yesマンみたいですが、雑談の場合、これが正解になります。
雑談のゴールは会話のラリーをとにかく続け、人間関係を構築することです。
どこかで読んだような時事ネタではなく、お互いの経験・エピソード+気持ちを話すことによって、お互いの警戒心を解き、スムーズで円滑な関係にシフトさせることができます。
そのため、相手に対してはとことん肯定して、とにかく共感します。
すると相手が気持ちを言いやすくなります。
人は、肯定され続けると、つい自分の気持ちを話したくなるのです。
なので、雑談では、多少相手の話が間違っていようと、意見に違いがあろうと、目をつむって話を続けるのが正解となります。
「最近ハマっていること(もの)、ありますか?」
これは、質問をされたときによく困った経験があるエピソードなんですが、みなさんも「趣味は?」って聞かれることよくありませんか?
人によっては「この人が言う〝趣味〟は、どのレベルのものを指しているんだろう」「〝趣味〟と胸を張って誇れるほどのものはないな……」など、余計なことを相手に考えさせてしまうと指摘しています。
私もその一人でした。
そこで「最近ハマっていること(もの)、ありますか?」と聞きます。
「趣味」と言われると構えてしまうけれど、「ハマっていること」と言われると、好きなことや気になっている分野についてすんなり語れるのではないでしょうか。
質問が具体的な上に、「どう思われるか」と他人の評価を気にしなくて済みます。
質問のしかたを少し変えるだけで、お互い雑談が楽になります。
共通の知人の話を続けても、関係は深まらない
これは私もやっていた失敗かもしれません。
会話を続けるために苦し紛れで、共通の知人の話題が挙がることもあるかもしれません。
他人の話をしていてもお互いの理解はあまり深まらず、関係も深まりません。
ここでも人間関係を構築するという雑談のゴールに立ち返る必要があります。
雑談においてアドバイスは、禁物
雑談以外の会話でも、相手は話を聞いてほしくて、気持ちに寄り添ってほしいだけであって、解決策やアドバイスは求めてないというケースが多いですよね。
アドバイスは禁物という点は雑談も一緒で、アドバイスをして解決をしてしまったら、そこで話はおしまいになってしまいます。
雑談に結論やオチは不要で、会話のラリーを続けるということを意識しましょう。
「理由を尋ねる」という行為は雑談に不向き
これは雑談特有の原則のように感じました。
私も、理由を尋ねられて雑談が止まったケースがあります。
理由を尋ねられた瞬間、人の気持ちはすっと冷めます。
「なぜだろう?」と理由を考えて、頭が冷静になるからです。
「考える」というステップは雑談の大敵です。
考えれば考えるほど言葉は少なくなり、場の空気は重くなります。
また「理由を尋ねる」という行為は、場合によっては、それだけで少し批判的に聞こえてしまうこともあります。
そのため「理由を尋ねる」という行為は、「気持ちをやり取りする雑談」には、とても不向になります。
「気づき +いいね」で初めて褒めになる
これは私の経験なんですが「髪切った?」と言われて戸惑ったことがあります。
相手の髪型が変わったという変化に気づけたのはいいのですが、それが指摘で終わってしまっているのが残念なのです。
「髪切った?」と聞かれた本人は、「似合ってないのかな?」「何か変?」とか色々不安になります。
こういう、「よく気づくけれど、言葉が足りないので、〝怖い〟と思われている人」は、少なくありません。
「気づき +いいね」で初めて褒めになることも覚えておくと良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ネタバレになるので、私が個人的に取り入れたい文脈や文意を紹介しましたが、これもよくやっていた失敗というものが多くて、なんとなく苦手意識があった雑談の原因と、正解が知れて良かったと感じています。
会話のラリーを続け、人間関係を構築するという雑談の目的に立ち返ると、通常の会話とちょっと違った意識が必要なことも知れてよかったと思っています。
近々、立食に参加する予定なので、活かしていきたいと思います。