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本を手に取ったきっかけ・感想
私自身はリモートワークが多くなり、出社時に知り合いと久々に会うということが増えています。
そんな時に、とっさにお互い心が通い合うような雑談を短時間でできるようになりたいと考えながら選んだ本です。
今回は松橋 良紀さんの著書「すごい雑談力」を紹介します。
- 雑談に苦手意識がある人
- より良い人間関係を構築したい人
- ビジネスパーソン
人生に取り入れたい文脈
本も読むだけではなくて、行動に移さなければ意味がありません。
個人的に共感した部分、覚えておこうと感じた部分、人生に取り入れてみたいと感じた部分を中心に取り上げています。
必ずしも書籍の内容の全体を俯瞰しているわけではありませんし、本記事は単なる要約ではありませんので、詳細は書籍を購入して確認してください。
リモートで特に取り入れたい聞く力
本書は雑談力に関する本ですが、多くのページ数を占めているのが聞く力に関する記載です。
ということは、雑談においても、聞く力が非常に重要であるということです。
特に、私の場合は日常的にリモートで打ち合わせや会議をすることが多いので次の2点を取り入れたいと感じました。
①うなずきは、オーバーなくらいに
②カメラに近づく
うなずきは、オーバーなくらいに首を振ることで、相手に理解しているという意思表示を伝えます。
本書では、画面の向こう側に風を送るくらいの気持ちで、頭をブンブン振ってうなずきましょうと記載されています。
オンラインでは、表情や仕草が想像以上にわかりにくいです。
私もファシリテーターをするのでリアクションが読み取りにくい場面があり、気持は良く分かります。
少なくとも自分自身が聞く立場としてリモートで参加する際はこの点を意識しようと思いました。
またWebカメラから離れると、興味や関心が薄いんだなという印象を与えます。
ここは食いつくポイントだと思ったら、前のめりで聞きましょう。
カメラに近づくことで、興味が高いことを伝えることができます。
相手の話を聞きながらメモを取ることは、内容を記録して忘れないようにする目的だけでなく、相手の話を真剣に受け止め、敬意を示す行為としても重要だとされています。
リモートの場合、食いつくポイントでカメラに近づくという動作は、対面の場合のメモをとるという動作と同じような意味合いがあるのではないかと個人的に解釈しました。
そういう意味では、デュアルディスプレイでリモート会議に参加している場合、モニターに顔を向けるのではなく、Webカメラに顔を向けて参加することも大事なのではないかと感じました。
余計なことを言わず、相手の言葉をオウム返し
「この前の日曜日に、浅草の雷門に行ってきたんだよ」相手が話してきたら、どれが正しい聞き方だと思いますか?
①「そうなんですね。海外からの旅行客で混んでたでしょう?」
②「へえ、誰と行ったんですか?」
③ 「いいですね!私も3回くらい行ったことがありますよ」
じつは、全部不正解だと本書では述べています。
私も、このどれかのミスを何回もしていたと思います。
では何がいけないのでしょうか?
それぞれ以下の問題点があると述べています。
①は、自分自身の意見を言っているだけになっています。
②は、話の腰を折る可能性の高い質問になっています。
③は、話泥棒になっています。
多くの人の聞き方は、自分を出しすぎていて失敗しています。
おそらく、人の話を聞いているようで、自分の意見を挟み込んだり、たずねたいことだけ質問したりと、間違った聞き方になっています。
ですから、次のことを意識する必要があります。
①相手が何を言いたいのかを、勝手に決めつけない。
②相手が話す前に自分の意見を言わない。
③相手が話したいと確定できないことを質問しない。
以上を踏まえると模範解答としては、「へえ、浅草に?」あるいは上司なら「へえ、浅草ですか?」になるでしょうか。
短いと感じられた方もいるかもしれませんが、こちらの言葉数が少なければ少ないほど、相手の話す量が増えます。
なので、「先週の日曜日さ、夫婦で浅草に行ってきたんですよ」と言われたら 「へえ、ご夫婦で浅草に行かれたんですか」 だとやりすぎで「へえ、浅草に?」が模範回答になります。
センテンスが長すぎないように、単語を1つだけ拾うことがコツとのことです。
「夫と言い争いが絶えなくて、どうしたらいいか悩んでいるんです」
と言われた場合、5W3Hを駆使して「いつから? どこで? 具体的に何を?」と、いろいろ聞きたくなるかもしれませんが、それをこらえて、最初に口から出す言葉はこれだけです。
「すごく悩まれているんですね……」
相談者の目を見つめながら一言、相手の言葉をオウム返しするだけです。
あとは相談者が話すまで沈黙します。
余計なことを言わない。
これが究極の聞き方です。