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債券投資ではゼロクーポン債など聞き慣れない用語がある
債券投資を検討しているとゼロクーポン債等、聞き慣れない用語が出てきます。
そこで今回は債券用語についていくつか解説していきます。
簿記2級の出題範囲でもありますので、簿記を勉強されている方も参考にしてください。
クーポン利息
債券者は償還日に額面金額の償還を受ける権利だけでなく、利払日ごとに一定の利息を受け取る権利を有します。
公社債の利札によって年1〜2回支払われる利子をクーポン利息または約定利息といいます。
また、その利率のことをクーポン利率(表面利率)といいます。
紙ベースだった頃の債券のイメージは次のようなものになります。
上記の例の場合、年に1回償還日が到来したら債券の下半分の半券のような利札をちぎって金融機関に持っていくと、償還日が到来した利札に記載された利息を受け取ることができました。
これらの名残でクーポン利息と言われているようです。
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利付債と割引債(ゼロクーポン債)
債券には定期的に利子が付く(クーポン利息を受け取れる)利付債と、クーポン利息を受け取れない割引債があります。
割引債はゼロクーポン債とも言われています。
割引債(ゼロクーポン債)は利子はない代わりに額面金額から利子相当分を割り引いた価格で発行され、償還時に満額で償還されます。
裸相場
クーポン利息(厳密には端数利息または経過利息)を含まない債券の金額を裸相場といいます。
端数利息または経過利息については次のパートで解説します。
例)満期保有目的で、X社社債をX2年9月1日に額面@¥100につき@¥95円の裸相場で購入する。
<X社社債>
額面総額:¥2,000,000
償還日:X6年12月31日
利率:年0.38%
利払日:12月末日
¥2,000,000✕@¥95/@¥100=1,900,000
額面総額¥2,000,000のX社社債を¥1,900,000で購入することになります。
一方で、端数利息または経過利息も含めている金額を利付相場といいます。
端数利息
債権を利払日に保有していると、一定の利息を受け取ることができます。
この利息は債券を保有している期間に応じて受け取るべきものです。
債券が利払日以外の日に売買される場合、売主と買主の間で債券売買とは別に、前の利払日翌日から売買当日までの利息について受け払いが行われます。
前回の利払日の翌日から売買当日までの利息を端数利息または経過利息といいます。
以下の例ですと、5/31にAが保有していた債券をBに売却する場合、買主のBが売り主のAに2ヶ月分の端数利息を支払います。
12/31の利払日に、Bは端数利息を含めた6カ月分の利息を発行体から受け取ります。
こうして保有期間に応じた利息を享受することができます。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
今回の内容は簿記の2級でもよく出題される内容になります。
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