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本を手に取ったきっかけ・感想
著者は埼玉県で育毛相談室を運営している山田 佳弘さんです。
理美容業界や育毛業界・医療の業界の出身ではなく、素人から15年以上現場で活動をされてきた方です。
薬を使わずに健康な毛髪を維持するために本書を手に取りました。
皮脂が多いから薄毛になると私は思っていました。
しかし、過度に皮脂を取るシャンプーや皮脂を取るシャンプー法が、皮脂を多くする行為に繋がり、ストレスなどの環境、悪い習慣が皮脂の分泌を促し、薄毛の原因になっているということを知りました。
皮脂が多く、なんとなく毛穴が詰まりそうな人が、薄毛になりやすいのかなと思っていましたが、実際はそうではなく、皮脂の分泌能力の高い人は髪の毛を育てる力が強く、皮脂の分泌能力の低い人は髪の毛を育てる力が弱いという事実があるようです。
巷で認識されていること、髪に良いと言われていることも、そうではなかったり、その人の体質にもよるところがあり、常識を疑う良いきっかけとなりました。
今回は山田 佳弘さんの著書、「髪は増える!」について紹介します。
- 薬を使わずに健康な毛髪を維持したい人
- 薄毛に悩んでいる人男女問わず
人生に取り入れたい文脈
本も読むだけではなくて、行動に移さなければ意味がありません。
個人的に共感した部分、覚えておこうと感じた部分、人生に取り入れてみたいと感じた部分を中心に取り上げています。
必ずしも書籍の内容の全体を俯瞰しているわけではありませんし、本記事は単なる要約ではありませんので、詳細は書籍を購入して確認してください。
低体温のあなたは要注意|酵素活性が高まる体温が必要
髪の毛は毛母細胞の中で酵素の触媒によってアミノ酸が髪の毛に変換されて伸びていきます。
35度台というような低体温だと、酵素の活性度が通常の50%くらいに落ちている可能性が高いので、柔らかい弱々しい髪の毛しか作れなくなっているでしょう。
人の体はエネルギーのほとんどを体温保持のために使うようになっています。
髪の毛がなくても死に至ることはありませんので、体温が低いと、生命維持において優先度が高くない髪の毛にまでエネルギーが回ってきません。
したがって、体温が低いと髪の毛を育てる力が低下し薄毛になりやすく、一度薄毛になると髪の毛を回復するのはとても難しいようです。
朝シャンは良くない
朝シャンをしている人は頭皮ケアが上手くいかないと本書では述べられています。
洗髪には頭皮の緊張を緩めて血の巡りを良くする目的もあります。
夜寝る前に洗髪することで、寝ている間に休息のための副交感神経が優位に立ちやすくなり、痛んでいるところや弱っているところに血が巡ることで自己修復に役立ちます。
朝は、すでに体は戦いモードで交感神経が優位に立っているので、自己修復ができません。
交感神経の興奮を鎮め、副交感神経を優位の時間を意識的に作る
交感神経の興奮を鎮め、副交感神経が優位になる状態にならないため、朝シャンは良くないという話をしました。
心身を緊張させる交感神経の興奮を鎮めて、リラックスする副交感神経を優位に導くには、体を温めて「ほっ」と息を抜ける環境を作ってあげる必要があります。
そのため、朝シャンだけではなく、入浴をシャワーだけで終わらせている場合も、冷えている体を温めることができないので、交感神経の興奮を鎮めることができません。
また、現代社会にはストレスや電子機器など、交感神経優位から副交感神経優位への切り替えを遮るものが多い点も本書では問題視しています。
寝る前にスマホをいじるのは良くないということが想像できます。
私が日常生活に取り入れて良いと感じているものにサウナがあります。
サウナとその後の水風呂で、高い交感神経優位の状態を作り上げます。
そして、その後の休憩や外気浴等によって副交感神経優位の状態を作り出すことができます。
呼吸が浅くないか
私が日常で取り入れているもので、サウナに加えて瞑想も良さそうです。
本書では瞑想を直接的に推奨されていたわけではありませんが、大きく腹式呼吸をすることを推奨しています。
意識して深い腹式呼吸をすることで、副交感神経が優位になり、血行が改善し、疲れが取れやすくなります。
呼吸が浅い人はこの逆のことが起こっており、交感神経が緊張し、血流不足になりやすく、疲れが取れません。
私がまさに瞑想で行っているのが、呼吸に意識を集中することで、本書で紹介されていた腹式呼吸とほぼ同じことを実践していました。
寝る前に行っているので、最近は睡眠の質が良いです。
本書で紹介されていた鼻から息を吸い、お腹を使って口から息を吐く腹式呼吸を紹介します。
腹式呼吸が難しいと感じる場合は、意識して肺を膨らませてください。
上下に前後に左右に大きく膨らませるようにすると良いです。
①肩の力を抜いてゆっくりとお腹から口を使って息を吐くことだけに意識を向けます。
②頭の中で数を15数えながらゆっくり息を吐きます。
③吐き切ったらお腹に空気を入れるつもりで鼻から息を吸って、再度同じことを繰り返します。