高収益・株主優待|オリエンタルランド(OLC)

オリエンタルランド(4661)銘柄分析

オリエンタルランド(以下、OLC)はテーマパーク及びホテルなどの経営・運営を主たる事業としています。

売上高の8割以上がテーマパーク事業となっています。

Oriental Land at a Glance(会社説明資料)

入園者数はコロナ前の水準にまで戻ってきています。

チケット価格を改定しても来園意向は低下していないところはテーマパーク事業の中でも競争力がある証拠です。

Oriental Land at a Glance(会社説明資料)

変動価格制による⾼価格帯チケットなどにより、ゲスト一人あたりの売上高は上昇しています。

Oriental Land at a Glance(会社説明資料)

売上高を上げるためには、入園者数を増やすか、ゲスト1人当たりの売上高を上げるか、あるいはその両方の手段が考えられます。

入園者数を上げると、アトラクションの長い待ち時間などでゲストの体験価値を下げる恐れがあることから、入園者数を平準化することを目指し、さらにゲスト1人あたりの売上げを上げるという方向性が見て取れます。

Oriental Land at a Glance(会社説明資料)

ファンタジースプリングスの開業に伴う投資額は約3,200億円で、既存施設への追加投資としては、過去最⾼となりました。

通年で安定稼働した場合の投資対効果は、連結売上⾼で年間約750億円の押し上げとなる⾒込みで、5年で回収できる見込みです。

Oriental Land at a Glance(会社説明資料)

OLCは2028年度から就航するクルーズ事業にも参入する見込みです。

事業投資額は3300億円になる見込みです。

首都圏の港を発着する2~4泊の短期周遊のクルーズが中心になる見込みで、標準価格帯は10万~30万円が想定されています。

数年後には年間約40万人の乗客をを見込み、売上高1000億円を目指します。

株主優待制度

OLCは株主優待制度として1デーパスポートを配っています。

長期保有株主向け優待制度も設けられ、100株のみの保有でも、3年以上継続して保有すれば株主パスポートがもらえます。

株式分割されましたので、長期保有の優待目的であれば比較的取り組みやすいかもしれません。

財務情報分析

ここからは財務情報分析を紹介します。

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株式構成比

株式構成比は以下のようになっています。

損益計算書(P/L)

以下は、OLCの損益計算書です。

売上高・営業利益・営業利益率・純利益

売上高は概ね、入園者数と同じような推移をたどっています。

営業利益率は20%を超えておりますので収益性は高いです。

有価証券報告書より作成

貸借対照表(B/S)

以下は、OLCのバランスシートです。

直近、自己資本比率は70.1%です。

株主還元

コロナ化で減配をしましたが、その後、増配が続いています。

年によっては自社株買いも行っています。

一株当たりデータ

株主資本配当率(DOE)は近年、高水準になってきています。

ROA(総資産利益率)ROE(自己資本利益率)

以下は、ROA、ROEでOLCの収益性を折れ線グラフで示しています。

マネックス証券

  • ROE(%)= 当期純利益 ÷ 自己資本
  • ROA(%) = 当期純利益 ÷ 総資産

一般的に、自社株買いを積極的に行っている企業の場合、純資産が減り自己資本比率が低下するのでROEが高くなります。

また、配当による株主還元を積極的に行っている企業は現金(内部留保)を減らすことになり、財務レバレッジが向上するので、ROEが高くなります。

財務レバレッジ=総資産/自己資本ですので、ROA(%) = 当期純利益/総資産に財務レバレッジをかけ合わせると、当期純利益/総資産 × 総資産/自己資本= 当期純利益/自己資本 = ROEとなります。

つまりROEはROA × 財務レバレッジということになります。

ROEは当期純利益を自己資本で割ったもので、株主視点の指標であると言えます。

一方、ROAは当期純利益を総資産で割ったものですので、全社的視点の指標であると言えます。

キャッシュフロー

以下はOLCのキャッシュの推移を表しています。

今回の内容が参考になれば幸いです。

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