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本を手に取ったきっかけ・感想
著者の越川 慎司さんは今でこそ年に300冊以上の本を読み、執筆活動をしていますが、元々、20代、30代は読書嫌いであったことに驚かされます。
もともと執筆も読書も苦手だった著者自身が、習慣は変えられるということを証明しており、本書は読書を習慣にしようとしている皆さんに共感してもらえる内容になっています。
私自身は現在、読書を習慣にしていますが、トップ5%社員の習慣を身につけることで、トップ5%のビジネスパーソンになることを目指します。
越川 慎司さんの著書、「AI分析でわかったトップ5%社員の読書術」を紹介します。
- トップ5%社員の読書習慣を身に着けたい人
人生に取り入れたい文脈
本も読むだけではなくて、行動に移さなければ意味がありません。
個人的に共感した部分、覚えておこうと感じた部分、人生に取り入れてみたいと感じた部分を中心に取り上げています。
必ずしも書籍の内容の全体を俯瞰しているわけではありませんし、本記事は単なる要約ではありませんので、詳細は書籍を購入して確認してください。
トップ 5%社員たちの読書習慣
各企業で突出した成果を出し続けるトップ 5%社員たちは、同じように忙しい日々を送りながらも、年に平均で約 43.2冊の読書をするそうです。
そのうち 63%は 年間に35冊以上読んでいました。

ちなみに一般のビジネスパーソンは年間の平均が2.4冊だそうです。
著者の会社が2024年に実施したアンケート調査では、ビジネスパーソンの平均読書時間は1ヶ月でわずか 41分程度という結果が明らかになりました。
5%社員がいかに多読であるかがわかります。
多くの人が読書の大切さを理解しながらも、実際には読書の時間を十分に確保できていない現状が表れています。
トップ 5%社員たちは、忙しいはずですが、「忙しいからこそ読書する」という考え方をしています。
読書 in the workということで、読書を仕事の一部と位置付けています。
忙しさの原因がスキル不足であれば、読書で習得を試みます。
トップ 5%社員たちと一般のビジネスパーソンの違いを生む習慣の一つとして、読書習慣も関係しているのではないでしょうか。
偶然の出会いも大切に
トップ 5%社員たちが実践している「セレンディピティ5対2の法則」について紹介します。
これは自分の専門分野や直面している課題に対応する本を 5冊選び、残りの 2冊は偶然の出合いや新しい分野の本を選ぶというものになります。
キャリア論に置き換えると、私たちのキャリアの多くは、偶然の出合いによって形作られていると言われています。
キャリア論の権威であるクランボルツ教授の研究によれば、成功したキャリアの8割は、予期せぬ出合いや機会によるものだそうです。
読書も同じように偶然の出合いを増やすことで、知識の深化と拡大を同時に促進することが期待されます。
私の場合、比率は厳密ではないですが、図書館に訪れた際に予約本だけではなく、必ず、返却棚をチェックして帰るようにしています。
他人に選ばれたばかりの本の中には予想外に役に立った本や、自分の視野を広げた本がありました。
読書の媒体もバランスよく活用
1年で平均約43冊もの本を読む5%社員が使っている読書の媒体は次のようになっています。
紙の本:56%
電子書籍:26%
オーディオブック:18%
紙の本と電子書籍の割合は私も上記の似たような結果ですが、オーディオブックの割合が予想以上に高いことに気づかされます。
5%社員が電子書籍やオーディオブックを積極的に活用するのには、明確な理由があります。
それは、利便性と効率性です。
電子書籍は、いつでもどこでも気軽に読むことができ、検索機能や辞書機能を使って効率的に学習できます。
また、紙の本よりも安価で入手しやすいというメリットもあります。
オーディオブックに至っては、移動中や家事の最中など、手や目が塞がっている状況でも読書を楽しめる大きな魅力があります。
私の場合、本要約チャンネルなどのYoutubeをきっかけに本を購入することが多いです。
結果的に本要約チャンネルで予習をして、興味を持ったものを書籍でじっくり読む形になるので、内容を反復することになり、定着化に繋がっているという実感があります。
似たようなことが、本書では、オーディオブックが読書への動機づけにもなり得るという文脈で書かれていました。
1.5倍速
本書では、オーディオブックを推奨していたことが印象的でしたが、トップ5%社員は1.5倍速で聴くそうです。
私もYoutubを見るときはよく1.5倍速にします。
Youtuberにもよりますが、2.0倍速だとちょっと早すぎるかなと感じるときが多いです。
1.5倍速で情報を提供されると、脳はその情報を処理するためにより集中し、結果として記憶に残りやすくなる効果もあるようです。
5%社員はそれだけではなく、もちろん時間効率を最大化し、より多くの情報を短時間で吸収するという目的もあります。