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日商簿記検定ネット受験の申込みができるように
2020年12月から簿記検定試験がインターネットで受験できるようになりました。
筆者は実際にテストセンターで3級を受けてみましたので体験談を綴りたいと思います。
2020年6月施行の第155回検定が新型コロナウイルスの感染拡大等により中止となったそうです。
最近では在宅勤務・オンライン学習の普及や集合形式だった授業・研修からWeb配信形式への移行など、IT利活用による「新たな働き方」、「新たな生活様式」が求められています。
これらの背景も受け、簿記検定試験でもネット試験方式を導入することになったようです。
基本的に全国のテストセンターで運用は大きく変わらないと思いますが、今回記載する内容は筆者が受験した会場での体験談になりますのでご容赦ください。
簿記検定ネット試験開始前の注意点、持ち物など
・本人確認証
・電卓
<以下は試験会場で当日渡され、持ち込み可能だったもの>
・ロッカーの鍵
・ボールペン
・A4のメモ用紙2枚
・注意事項が記載された紙
・試験を開始するのに必要なIDとPWが記載された紙
- 持ち物等試験の概要ついては株式会社CBT-Solutionsの日商簿記2級・3級申込専用ページに記載されておりますのでご確認ください。
- 時計や携帯、かばんなど、上記以外のものは筆者が受験したテストセンターの場合、ロッカーにしまわなければなりませんでした。また、携帯電話はロッカーにしまう場合であっても、電源をOFFにする必要がありました。
- 筆記用具も不要で、当日試験会場に入る前にボールペンが1本貸し出されました。
- メモ用紙は当日試験会場に入る前に、A4のコピー用紙が2枚渡されますが、足りなければ試験中に係員を呼び出すボタンを押して、追加でもらうことができました。ネット試験方式の場合、試験時間は60分で大問3問だけですので、筆者の場合は2枚メモ用紙があれば、両面が使えますし、十分でした。
- 受験時刻の30~5分前に会場に入る必要があります。5分前までに会場に入らない場合、受験できません。遅刻の連絡は不要です。
- 30分前よりも前に会場に入った場合、会場が開いてない場合や入場を断られるケースがあるようです。
- 筆者の場合、30分前に会場に到着しましたが、30分待たされることはなく、予約時間前に試験監督官の説明を受け、試験を開始することができました。会場の込具合によって臨機応変に対応がなされているものと思われます。
- IDとPWはCBT受験予約の時に発行されたものとは異なります。当日会場で発行されるものです。基本的に紙を見て入力することができますので、覚える必要はありません。
以下、予約確認メールより引用していますが実際に体験して大体このような受験までの流れでした。
■受験までの流れ
(1)試験会場の受付にて本人確認書類を提示
(2)受験時の注意事項について確認後、同意書に署名
(3)携帯電話や上着などの私物を指定のロッカー等へ保管
(試験室での飲食や私物の持ち込みは禁止です)
(4)試験監督官による受験方法の説明後、試験室へ入室
(5)指定の席へ着席後、試験監督官の指示に従い試験を開始
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簿記検定ネット試験の試験中の注意点
- 数字はカンマ区切りでの入力が不要でした。数字のみを半角で入力してEnterを押せば、自動的にカンマ区切り表示になります。
- MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)等、インターネット受験の検定試験の中には「後で見直す」ボタンがある場合があるのですが、簿記検定試験のネット試験方式ではその様なボタンはありませんでした。そのため、途中でつまづいて後で見直したい問題が出てきた場合、自分で覚えておくか、メモをしておくことになります。
- 選択式と記述式の問題があります。勘定科目は大半が選択式ですが、数問記述させる問題があります。
- 記述式は数字を入力する箇所が大半と、稀に勘定科目を記載させる箇所がありますが、半角と全角は自分で切り替える必要があります。
- 以下のイメージを御覧ください。一つの仕訳問題に対して借方または貸方で同じ勘定科目が発生する場合、解答欄を2つ使わずに、勘定科目を1つにして、金額も合計で記載しなければ不正解扱いになります。
<回答画面イメージ>
- 上記のイメージのように、必ずしも解答欄をすべて埋めなければならない問題が出るとは限りません。
簿記検定ネット試験の試験後の注意点
- 試験終了後、結果がすぐに分かります。
- 受験科目、受験者名、受験会場、受験日時、合計得点、大問別得点、合否判定、合格証発行のQRコードが画面に表示されますので、筆者が受験した会場では試験結果画面を必ず印刷して帰らなければなりませんでした。
- QRコードを読み取ると合格証を表示させることができます。
所感:ネット試験になって難しくなったのか、簡単になったのか
日商簿記はネット試験になって難しくなったのか、簡単になったのか筆者の印象では過去の問題と比較してもそこまで変わらない印象でした。
ただし、過去10年以上の過去問を把握しているクレアールの先生曰く、これまでのネット試験方式が導入される前の問題は受験する月によっては難しい回もあり、回によってレベルのばらつきが微妙にあったようです。
しかし、ネット試験方式が導入され、試験時間も短くなったのでトリッキーな問題は出しづらく、基本を確実に抑えた人が解ける問題で、今後は試験回によって難易度のばらつきが抑えられるのではないかと言っていました。
しかしながら、まだネット試験は導入されたばかりですので、今後明らかになっていくものと思われます。
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簿記のインターネット受験がおすすめな方として以下のように感じました。
- 年3回の統一公開試験を待てない方
- 直ぐに結果が知りたい方
- 紙に記述するのが嫌な方
試験時間は60分ですので、試験時間120分の過去問題に慣れている方によっては、時間が短く感じるかもしれません。
大問1問はサクサク解いて、大問3問目に十分な時間を確保するようにしましょう。
インターネットでの受験に慣れていない方は戸惑う場面があるかもしれませんが、落ち着いて普段の実力を発揮しましょう。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
当日の会場での注意点が記載された紙は、当然問題は持ち帰ることができないため、今回は筆者の記憶の範囲内での紹介となりますが、ネット受験を考えている方の参考になれば幸いです。
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