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バンガードトータルインターナショナルストック<除く米国>ETF(VXUS)について
前回以下の記事で、バンガードトータルインターナショナルストック<除く米国>ETF(VXUS)について解説をしました。
2000年代にVXUSが設定されていれば 2000年代は VTIをアウトパフォームしていた
VXUSの設定日は2011/1/28でしたので前回の記事でETFの値動きとしては米国株株式市場が新興国を含む米国以外の株式市場をアウトパフォームしていた2010年代しか紹介することができませんでした。
当然この年代の値動きを見ると、VXUSに投資をするよりもVTIなどの米国株に投資をした方が良かったというリターンになっています。
筆者はポートフォリオが米国株が偏っていたため、仮に米国株式市場が新興国株式市場をアンダーパフォームする時代に入ったとしても、米国以外の株式市場の成長の恩恵を取りこぼすことのないようにという目的でVXUSに投資をしています。
しかしこの戦略が正しいかどうかを示すためには、新興国株式市場が米国株式市場をアウトパフォームしていた2000年代の値動きを紹介する必要があったわけですが、上記の記事では紹介しきれませんでしたので今回紹介いたします。
VXUSの設定日は2011/1/28でしたが、VXUSが連動を目指しているFTSE Global All Cap ex US Index自体は2002/12/2から値動きを拾うことができたため、2002/12/2~2021/3/1までのFTSE Global All Cap ex US Index、全米株式市場(VTI)、新興国株式市場(VWO)の値動きを比較してみました。
FTSE Global All Cap ex US Indexが赤色、VTIが緑色、VWOが青色になります。
2010年代の値動きについては以下のVXUSの記事でも紹介しましたので詳細は省きますが、今回焦点を当てたい2000年代の値動きについてはVXUSが連動するインデックスがVTIを大きくアウトパフォームしていることが分かりました。
米国が新興国に対してアウトパフォームする時代と、新興国が米国に対してアウトパフォームをする時代にはある程度サイクルがあると言われていますが、今後新興国が米国をアウトパフォームするサイクルに入った際にVXUSはVWOとともに有望な投資先になり得ることが分かりました。
VXUSは今後もVWOに近い値動きになる
ただしVXUSを投資する上で注意点もあると思います。
VXUSが連動するインデックスの値動きを見るとVWOに結構近いものがあります。
上記のVXUSの記事でも紹介しましたが、VXUSに占める新興国の割合はブログ執筆時点で1/3近くになることも起因していると思われます。
また、今後米国市場を除く全世界株式市場において、中国やインドをはじめとする新興国の存在はますます大きくなることが想定されますので、よりVWOに近い値動きになるものと思われます。
ボラティリティはVWOに近く、VTIよりもかなり大きいことが視覚的に分かります。
そのためポートフォリオのコアはやはり米国株で、米国株式市場が低迷するサイクルに入った際の分散投資先として、VXUSをサテライトとして保有することをおすすめします。
今回の内容が参考になれば幸いです。