「モテる男」と「嫌われる男」の習慣|今井 翔 著

本を手に取ったきっかけ・感想

図書館の返却棚にあり、タイトルに惹かれたので手に取りました。

異性にモテたいという不純な動機で読み始めた本ですが、人間力に関わる重要な内容が書かれており、人間関係を良くしたり、仕事に役立つような内容が自分の心に残りました。

この書籍がオススメの人
  • モテたい男
  • 人間力を高めたい人

人生に取り入れたい文脈

本も読むだけではなくて、行動に移さなければ意味がありません。

ここからは個人的に、人生に取り入れようと感じた、文脈や文意をいくつか紹介していきます。

自分が5割話したら、相手にも5割話してもらう

会話のやりとりをバランスよくしようということです。

特に意識しなければならないのが自分の得意なテーマです。

オタク気質な人が、自分の専門の話になるとついつい早口になり、相手を置き去りにして我を忘れて一方的に話してしまうシーンがイメージできます。

これは何も、アニメやドラマのシーンだけではなく、ありがちではないかと思います。

人によっては「得意なテーマなんだから、今さら素人の相手の意見なんて聞く必要はないんじゃない?」と思うかもしれません。

しかしここで大切なのは、相手の意見が正しいかどうかよりも、会話のやりとりをバランスよくするということです。

自分が5割話したと思ったら、相手にも同じだけ話してもらう必要があります。

特に自分の得意なテーマでは、意識して相手が話す機会を与えなければならないと感じました。

マナーに関する話題は、相手が振ってくるまで言わない方がベター

これも確かにと思った事例になります。

本書で挙げられていた例が分かりやすかったので紹介します。

デートで映画を見に来たカップルを想像してみてください。

彼女は映画を鑑賞しながら食べるポップコーンを楽しみにしています。

(映画館でポップコーンを食べることは一般的に許可されている行為です。)

ここで彼氏が

「映画館でうるさくポップコーンを食べる人って嫌だよね。だって音がするじゃん。鑑賞中に食べる人の気がしれないよ。」

と言ったら、デートに来た彼女はどう思いますかね?

ポップコーンを買いづらくなりますし、ポップコーンを買った後の発言であれば(さすがにないか)、必要以上に相手にプレッシャーを与えることになります。

「まわりにも気を使える俺って素敵だろ?」という感じならば、逆効果です。

禁止行為というわけではありませんので、あなたの価値観だけで話し、自分の考えを押しつける結果になっていないか注意する必要があります。

マナーは意外とその人の深い部分まで影響している分野です。

話すよりも黙ってこなす方が結果的に、相手の考えも尊重する結果になる場合があります。

謙虚はモテたいからではなく、敬意の姿勢

モテる男は決してモテたいから謙虚な姿勢でいるのではなく、自分の代わりに時間を費やしてくれた人に、敬意を払っているのだと本書では書かれていました。

モテる極意として、謙虚になろうということではなく、人間力がある人は謙虚で結果的にモテるということでしょう。

これは仕事に通じるところがあります。

自分の知らないこと、足りない能力を認めて、これを相手に教えてもらうことで埋めればいいと考えます。

そのような考えに基づけば、たとえ自分より役職が下の人に対しても素直に教えを請うことができます。

別の例として、日本人には「お金を払う側の方が偉い」という意識を持っている方が多く、頭を下げることをなかなかしないと本書では書かれていました。

サービスを受ける際に頭を下げない人は、目の前の相手をはじめ多くの人々が「あなたにサービスを提供するため」に人生を投資していることを忘れています。

どんなに低価格のサービスだとしても、そこにはたくさんの人が関係していることを考えると、敬意が生まれてきます。

自己満足を大切に

本書ではこの見出しのようなまとめ方をされていたわけではありませんが、他の書籍で「内発的な動機」として表現されていた自己満足感が重要であるという感想を持ちました。

2つ本書で挙げられていた例を紹介します。

まず1つ目ですが、嫌われる男は、他人に好かれるために身体づくりをしようとします。

一方で、モテる男は、自分のなりたい肉体を実現するために身体づくりをします。

この違い分かりますかね?

一緒のようにも思えますが、例えば前者の場合、好きになってくれるよね?と言わんばかりに筋肉をアピールされると、下心が感じられますし、人によっては重いと感じるかもしれません。

相手の感情や評価は、決してあなたがコントロールできるものではありません。

それならば、他人がどのように思うかは気にせずに、自分のなりたい肉体を実現するために身体づくりをします。

つまり、あなた自身がマッチョになりたいのか、ちょっと太めな感じになりたいのかが大切なのです。

これはほぼ、自己満足の世界になります。

2つ目の例ですが、モテる男は、相手から好かれるためにプラスアルファの仕事をするのではないと書かれています。

あくまで、自身が「そういうことをする自分は好きだな」と思えるからするのです。

これも自己満足の世界ですね。

繰り返しですが、相手の感情や評価は、決してあなたがコントロールできるものではありません。

しかし、あなた自身については、ある程度のコントロールができます。

仕事の面でも自分で自分を好きでいつづけるために、プラスアルファの仕事をするのです。

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