3年で3人の「シン億り人」を誕生させたガチ投資術|DUKE。著

本を手に取ったきっかけ・感想

今回はDUKE。さんの著書「忙しい人でも1日10分から始められる 3年で3人の「シン億り人」を誕生させたガチ投資術」を紹介します。

本書は新高値ブレイク投資法について解説した本ですが、以下に該当する個人投資家は興味を持つ投資手法かもしれません。

この書籍がオススメの人
  • 最短期間で買値を大幅に超える株価で売りたい人
  • 投資の時間効率を上げたい人
  • 投資の資金効率を上げたい人
  • 毎日チャートをチェックできる人

上記の通り、毎日チャートをチェックできる人や、新高値ブレイク投資法の前提として、個別株投資、さらに中小型株と相性が良いことがわかりました。

そのため、インデックス投資の次を考えている人や、インデックス投資よりも短期間で高いリターンをあげることを目指している中級者以上におすすめの投資法だと感じました。

新高値ブレイク投資が合う人、合わない人がいるかもしれませんが、新高値ブレイク投資を取り入れる意義など、考え方や、投資手法の一部だけでも参考になるものがあると思います。

人生に取り入れたい文脈

本も読むだけではなくて、行動に移さなければ意味がありません。

この記事では個人的に共感した部分、覚えておこうと感じた部分、人生に取り入れてみたいと感じた部分だけを断片的に取り上げています。

必ずしも書籍の内容の全体を俯瞰しているわけではありませんので、詳細は書籍を購入して確認してください。

新高値ブレイク銘柄に投資する理由

新高値ブレイク投資法は、その名称の通り、株価が新高値圏に上昇してきた段階で買って、さらに上昇したところで売却して利益を確定します。

上昇トレンドに乗っている銘柄を買って、上昇トレンドが続いている限り保有を続け、上昇トレンドが終わったと考えられる時点で売却して利益確定をする順張りの投資法です。

ここでいう「新高値」とは過去1年程度で見た場合の高値を意味します。

できれば過去2年程度の値動きの中で高値を更新した銘柄に着目するのが理想のようですが、過去1年であれば投資情報サイトの「株探」などでも無料で検索が可能ですし、それでも十分に高いリターンを狙うことが可能です。

場合によっては3ヵ月や6ヵ月のこともあります。

では、新高値を更新した銘柄に着目するのは、なぜでしょうか。

それは、新高値更新企業には何かビッグチェンジが起きている可能性が高いからです。

通常、株価が過去の高値に近くなると、上昇の勢いが弱くなります。

過去の高値で買った投資家が「やれやれ、ようやく株価が戻ってきた」と考えて売却するからです。

結果的に過去の高値を超えられないことが多くなります。

最安値で買わなくていい

儲かる投資家になるための考え方として次のようなものがあり、参考になりました。

特に最安値で買う必要はないというのは、自分にとって新しい考え方でした。

  • 株式投資で儲けるための最大のコツは、最安値で買うことではない。最短期間で買値を大幅に超える株価で売ること。
  • あなたがその銘柄に対してどう考えるかはそれほど重要ではない。 機関投資家が買いたいと思うかが重要である。

個人投資家は誤解しがちだと感じました。

株式投資で儲けるための最大のコツは「最短期間で買値を大幅に超える株価で売る」ことです。

最安値で買う必要はないのです。

新高値圏のしかるべきポイントできちんと買えば、比較的短期間で買値を大幅に上回る株価で売れる可能性が高く、非常に効率よく儲けられます。

投資では、時間効率=資金効率と考えることが重要なのです。

初心者向けの「長期分散積立」とは、時間軸が異なりますのである意味、真逆の発想のようになります。

時間効率を重視するならば、過度に分散して、リターンが低い銘柄に資金拘束されると、資金効率が悪くなることがわかります。

銘柄は選ばなければなりませんが「短期厳選タイミング投資」ということになります。

もう一つ重要なことは、投資対象の銘柄に対して「あなたがどう考えるか」は、それほど重要ではないということです。

それよりも他の投資家、とくに大口の投資家=機関投資家がどう考えるかが重要なのです。

ロットが期待値に見合っているかどうか

「ロットが期待値に見合っているかどうか」という言葉が、今の自分には刺さる内容でした。

私はポートフォリオを管理する際に更にこれを「1銘柄で拘束される資金(ロット✕株価)が期待値に見合っているか」という考え方にアレンジをしました。

ロットサイズが小さくても値がさ株でしたらポートフォリオに占める割合が大きくなる一方で、株価が低い銘柄であればロットサイズの割にポートフォリオに占める割合は小さいということもあります。

ロットよりも、拘束される資金が大きいのか小さいのかが重要であり、期待値に見合っていない銘柄に資金が大きく拘束されていないかを管理するのが本質ではないでしょうか。

そのためには、含み損になった銘柄を適切に損切りしていくことも考えなくてはいけません。

本書ではこれを花壇の手入れに例えています。

雑草を刈らずに放っておくと、やがてきれいに咲く花まで枯れてしまいます。

取引をしてみて雑草だと思ったら、すぐに刈り取っていけば、含み益がのった、きれいな花だけが口座に残ります。(あなたの証券口座には含み益の出ている銘柄だけが残ります。)

足を引っ張る銘柄からはさっさと撤退して、有望な銘柄に資金を投入して、ポートフォリオ全体の資金効率を上げるのです。

期待値の考え方ですが、私はこれを配当を含めたトータルで考えています。

私の場合、新高値ブレイク投資よりも長期目線で保有していた連続増配銘柄もあり、銘柄によっては取得配当利回りが14%になっています。

そのような銘柄の場合、資金拘束をされ続けている限り投資元本に対して、毎年14%以上の株主還元が受けられますので、効率の良い投資先ということになります。

投資日記をつける

これは、私自身も本書を読む前から実践していましたが、投資日記をつけることをおすすめしています。

購入時に、買う理由、いくらで何株買ったのか、損切りポイントはいくらか、どうなったら売却するのかを記録しておきます。

売買を振り返り、反省をして改善点を自分で考えることが成長の近道だと述べられています。

というのも、新高値ブレイク投資法では、新高値を更新した銘柄のチェックを毎日のルーティンとし推奨しています。

これを地道に続けられる人は、経験が蓄積されてチャンスに巡り合える可能性が高いという観点からも、投資日記をつけることは新高値ブレイク投資法と相性がいいのです。

継続的に努力を続けることが大きな成果に結びつきます。

私の場合、半導体製造装置の銘柄を長く保有していますが、株価変動のクセが分かってきましたし、ボラティリティの高さに対しても動じなくなってきました。

毎日チャートをチェックして、なぜ株価が変動したのか、その理由が業績の変化であれば、なぜ業績が変化したのか、自分自身で“なぜ ”を繰り返し、理由を調べる習慣を身に付けた人が再現性のあるパフォーマンスを獲得することができるのです。


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