配当貴族の連続増配株|外食産業だが高い収益性|マクドナルドの銘柄分析

マクドナルド (MCD)について

外食で世界首位のハンバーガーチェーンです。

McDonald’s Corporation(以下、MCD)はレストランの経営およびフランチャイズに従事しています。

MCDは事業再編により、世界のマクドナルドレストランのうち95%までフランチャイズ比率を高めています( 2022年末時点)

MCDのフランチャイズ収入には初期費用、フランチャイズ店舗に貸し出す土地・建物の収入と売上高に応じたロイヤリティが含まれています。

FORM10-Kを見るとフランチャイズ収入のうち、フランチャイズ店舗に対する不動産収入が大きな柱になっていることが分かります。

ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ

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売上高に応じたロイヤリティについて、例えば日本マクドナルドの場合(日本マクドナルドの)直営店舗とフランチャイズ店舗の合計売上から3%のロイヤリティをMCDに支払っています。

注目すべき点は収益性で、直営レストランは営業利益率が18%、フランチャイズレストランは82%となっています。

マージンで見ると以下のようになっており、フランチャイズ化が業績の安定に貢献していることがわかります。

以下はmoomoo証券で参照できる事業構成比になります。

地域別の売上はありませんが、International Operated Marketsのセグメントはオーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、ロシア、スペイン、英国での直営レストランとフランチャイズレストランで構成されています。

U.S.市場も同様で直営レストランとフランチャイズレストランで構成されています。

International Developmental Licensed Markets & Corporateは、マクドナルドシステムの開発ライセンスおよび関連市場で構成されています。

株価

MCDの現在の株価は以下のようになっています。

財務情報分析

ここからは財務情報分析を紹介します。

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貸借対照表(B/S)

以下は、MCDのバランスシートです。

純資産がマイナスで債務超過であることがわかります。

MCDはフランチャイズ店舗に貸し出している土地や施設をたくさん持っているので、有形固定資産の比率が非常に高くなっています。

損益計算書(P/L)

以下は、MCDの損益計算書です。

MCDはすでに93%をフランチャイズ化しています。

しかし、費用に占める割合が大きいのは直営店費用になります。

直営店の費用には、食品と紙類、給与と福利厚生、テナント費用・その他運営費などが含まれています。

売上高・営業利益・営業利益率・純利益

営業利益率は30%以上の年が殆どで、稼ぐ力が強いことが分かります。

売上高は減少傾向です。

これはフランチャイズ化を進めていることに起因しています。

フランチャイズ店舗の売上はMCDの売上には計上されませんので、フランチャイズ化を進めるにしたがって、売上高は減少傾向になっています。

一方、営業利益と純利益は安定的に推移をしています。

営業利益率の推移を見ると収益性を高めていることが分かります。

飲食業界にしては驚異的な利益率となっています。

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株主還元

以下は、MCDのフリーキャッシュフローの推移を折れ線グラフで示しており、配当と自社株買いを積上げ縦棒グラフで示しています。

本業で得た資金から設備投資などの支出を差し引いた自由に使えるお金(フリーキャッシュフロー)以上に、配当と自社株買いで株主還元を行っている年が多かったことが分かります。

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Annual Report(Common stock dividends, Treasury stock purchases), Yahoo Finance(FCF)より作成

MCDは25年以上連続増配を更新中の配当貴族銘柄でもあります。

配当王・配当貴族銘柄については以下の記事を参考にしてください。

配当王・配当貴族が連続増配を実現している配当利回り【2024年1月】

連続増配株ですので配当による株主還元を重視しつつ、業績に応じて自社株買いをするものと思われます。

ROA(総資産利益率)ROE(自己資本利益率)

以下は、ROA、ROEでMCDの収益性を折れ線グラフで示しています。

  • ROE(%)= 当期純利益 ÷ 自己資本
  • ROA(%) = 当期純利益 ÷ 総資産

ROEが表示できていない年は、総資産以上に負債がある年、すなわち債務超過の年になります。

これらの年では自己株式調整利益剰余金がマイナスとなっており、利益以上に配当を出している状態でした。

一般的に、自社株買いを積極的に行っている企業の場合、純資産が減り自己資本比率が低下するのでROEが高くなります。

また、配当による株主還元を積極的に行っている企業は現金(内部留保)を減らすことになり、財務レバレッジが向上するので、ROEが高くなります。

財務レバレッジ=総資産/自己資本ですので、ROA(%) = 当期純利益/総資産に財務レバレッジをかけ合わせると、当期純利益/総資産 × 総資産/自己資本= 当期純利益/自己資本 = ROEとなります。

つまりROEはROA × 財務レバレッジということになります。

米国企業はROEは12%、ROAは6%程度と言われています。

MCDのROAを見ると直近で15%前後で推移しています。

MCDの収益性は高いと言えます。

EPS・DPS・配当性向

MCDは毎年連続増配していますが、ここ数年の配当性向は60%前後となっております。

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マクドナルド (MCD)のキャッシュフロー

以下はMCDのキャッシュの推移を表しています。

FCF(営業CF-投資CF)は毎年プラスであることがわかります。

MCDのCFマトリクスを紹介します。

今回はキャッシュフロー計算書を元に2015年~2021年の7年間の営業CFと投資CFデータからCFマトリクスを作成しました。

CFの推移をCFマトリクスで確認することで企業の成熟段階を分析することができます。

以下がその結果です。

CFマトリクスの見方

  • 投資期→安定期→停滞期→低迷期→後退期→破綻期と円を描くような矢印が示されていますが、これは企業の一般的なライフサイクルを示しています。
  • 横軸に営業CF、縦軸に投資CFをとっています。
  • 営業CFがマイナスの場合、ビジネスをすることで損失を出している状態で、プラスの場合はビジネスでキャッシュを得ている状態を指します。
  • 投資CFがマイナスの場合、事業投資をしている状態で、プラスの場合は資産を売却してキャッシュを得ている状態を指します。
  • 点線が営業CF=投資CFのラインになります。
  • CFマトリクス上で点線よりも上に位置している場合、企業のキャッシュは増えていることを示します。

安定期の場合
事業投資も行っているが、ビジネスで儲けた金額の方が大きいことによってキャッシュが増えています。

停滞期の場合
ビジネスでの儲けに加え、資産を売却することでキャッシュが増えています。

低迷期の場合
ビジネスの儲けは損失が出ている状態です。しかし、資産の売却額が本業の損失額よりも大きいため、キャッシュは増えている状態です。

分析期間の7年はビジネスでの儲けが投資額を常に上回っており、毎年着実にCFを増やしていることが分かります。

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