【2023年8月】保有銘柄公開|1ヶ月騰落率・評価損益・リスクーリターン

ウォッチリスト(=保有銘柄)一覧

毎月月末に集計しているポートフォリオと投資銘柄の1ヶ月騰落率・評価損益について2023年8月の集計結果を紹介します。

この記事は以下のTickerコードを用いて個別銘柄やETFについて触れます。

馴染みがない銘柄は参照ください。

分類Ticker名称配当・分配金利回り
/現在価格
YoCS&P格付けNYダウS&P500NASDAQ
個別株_配当王/配当貴族ADMアーチャー ダニエルズ ミッドランド2.08%2.47%A
個別株_配当貴族ADPオートマチック データ プロセシング1.98%2.86%AA
個別株ASMLASML ホールディングス NYRS1.38%1.36%
個別株BLKブラックロック2.71%3.07%AA-
個別株KLACKLA1.02%1.11%BBB+
個別株_配当王/配当貴族KOコカ-コーラ2.91%3.70%A+
配当貴族LINリンデ1.31%1.40%
個別株_配当貴族MCDマクドナルド2.14%3.32%BBB+
個別株_配当王/配当貴族PGプロクター & ギャンブル2.38%3.31%AA-
個別株RACEフェラーリ0.63%0.77%
個別株_配当貴族SPGIS&P グローバル0.93%1.05%
ETFSPYDSPDRポートフォリオS&P 500高配当株式ETF5.67%5.78%
個別株Vビザ A0.76%0.92%AA-
ETFVHTバンガード 米国ヘルスケア セクター ETF1.64%1.91%
ETFVYMバンガード 米国高配当株式ETF3.30%4.36%
ETFVPUバンガード 米国公益事業セクター ETF3.55%3.50%
個別株_配当貴族XOMエクソン モービル3.44%12.30%AA
個別株_日本株2998クリアル0%0%
個別株_日本株3663セルシス1.21%0.98%
個別株_日本株4732USS2.75%2.93%
個別株_日本株6146ディスコ1.16%1.24%
個別株_日本株7164全国保証3.40%3.28%
個別株_日本株8001伊藤忠2.96%3.34%
個別株_日本株8697JPX2.27%2.75%

配当金・分配金利回りは配当管理アプリの情報を元に現在価格に対する利回りと、取得単価に対する利回りを算出しています。

筆者の個別株投資方針は、主に連続増配をしていて、米国以外にもグローバル展開しており、営業利益率が比較的高く参入障壁があるようなビジネスモデルの銘柄をセクター分散して長期保有することです。

連続増配株は配当貴族や配当王に指定されている銘柄を多めに保有しています。

配当王・配当貴族銘柄一覧については以下の記事で定期的に更新していますので参考にしてください。

配当王・配当貴族が連続増配を実現している配当利回り【2023年9月】

また、以下の米国会社四季報(東洋経済)でも特集で連続増配年数トップ50の企業とその連続増配年数が紹介されています。

もちろん会社四季報ですので、連続増配の特集だけではなく、個別企業の業績・財務情報から日本で売買可能な主要な米国ETFまで、投資家のバイブルになるような情報が豊富に詰め込まれています。

会社四季報ということで分厚い本になりますので、筆者のおすすめは電子書籍です。

興味のある方は是非手に入れてください。

上の表を見ていただくと、取得単価に対する利回り(YoC;Yield on Cost)が、現在価格に対する利回りよりも高くなっている銘柄が多く見られます。

筆者は高配当よりも増配を重視しており、取得時は配当利回りが2%台であっても、長期保有することで連続増配により、高配当化が期待できる銘柄を保有するようにしています。

また、将来累積の配当により、投資元本の損失をある程度回避できそうな長期保有前提の個別銘柄に投資をしています。

イメージとしては以下のような投資方針になります。

また、そのような連続増配銘柄は財務が健全で毎年安定したキャッシュフローを生み出し、株価も長期的に緩やかに上昇しているものがあります。

セルシス(3663)は筆者の投資方針に合致する銘柄ではないですが、株主優待でCLIP STUDIO PAINT(クリスタ)EXを無料で使用することができます。

身内にCLIP STUDIO PAINT(クリスタ)EXをほぼ毎日使用する人がいるため、本人の強い希望もあり優待目当てで保有し続けています。

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)EXは月額980円、毎月支払うと11,760円、年払いだと7,800円になります。

筆者は92,099円で100株取得しましたので、株主優待だけで取得単価に対する利回り(YoC;Yield on Cost)はクリスタの月払い換算で12.8%、年払い換算で8.5%ということになります。

CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)EX日常使いする方限定にはなりますが、高優待利回りのお宝銘柄になります。

配当利回り自体は先程の表の通りそこまで高くはありません。

保有銘柄(ドル建て資産のみ)

2023年8月のドル建て資産分散状況は以下になります。

筆者はつみたてNISA等円建てではインデックス投資を行っていますので、ドル建てでは分配金や配当金も狙ったアクティブ投資を行っています(ポートフォリオ全体の分配金・配当金利回りは以下を参照)。

ドル建てポートフォリオ全体の分配金・配当金利回り
評価額に対して3.00%
取得額に対して(YoC)3.64%

円建てとドル建てで、投資目的を区別しています。

もちろん通貨を分散するという目的もあります。

そのため、円建ての投資信託でも低信託報酬で投資できるインデックス(例えば全世界株式やS&P500インデックスなど)という形ではドル建て資産に組み込んでいません。

上の結果だけを見ると万人にとっては最適解なポートフォリオではないかもしれませんが、一応上記背景があるということを念頭に読み進めていただきたいです。

ドル建て資産は相場を見て毎月買い付ける銘柄を変更しています。

配当金が入った際は、その再投資も相場を見て買い付ける銘柄を変更しています。

VPU(バンガード 米国公益事業セクター ETF)は銘柄を分散しつつ、高配当で長期的に増配が期待できる投資先として選んでいます。

米国の公益セクターに投資をするなら、XLU(公益事業セレクト セクターSPDR ファンド)と迷う方がいるかも知れません。

以下の記事でまとめていますので興味がある方は参考にしてください。

リーマンショック下でも安定分配、インフレに強い|米公益セクターETF:XLU vs VPU比較

公益セクターETFの構成銘柄には電力会社が多く、最近見られた原油や天然ガスなど資源価格の値上がりを比較的価格転嫁しやすいセクターでもあります。

値上がりをしても、電気や水道を止めるわけにはいきません。

そのため、ここ最近のインフレ下でも比較的底堅い値動きをしています。

VHTはETFで銘柄を分散しつつ、S&P500よりも運用成績を上回ることが期待できる投資先として投資しています。

VHTの大きな割合を占めている医療機器セクターはS&P500を大きくアウトパフォームしており、医療×IT分野で価値を提供するヘルステック企業は今後の成長も期待できます。

また、VHT全体の値動きでも長期ではS&P500よりも運用成績が良かったのが過去の結果になります。

これらの情報について詳しくは以下の記事で解説していますので参考にしてください。

S&P500以上の成長実績の米国ヘルスケアセクターETF:VHT|XLVやIXJとの違いは?

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長期保有個別株とセクターの分散状況

以下が個別株とセクターの分散状況です。

筆者の個別株投資方針は、主に連続増配をしていて、米国以外にもグローバル展開している銘柄をセクター分散して長期保有することです。

連続増配株は配当貴族や配当王に指定されている銘柄を中心に保有しています。

配当王・配当貴族銘柄一覧については以下の記事で定期的に更新していますので参考にしてください。

配当王・配当貴族が連続増配を実現している配当利回り【2023年9月】

この記事ではGICSのセクター分類に基づいて個別株のセクターを分けています。

保有個別銘柄の中でもオートマチック データ プロセシング(ADP)やVISA(V)、 S&P グローバル(SPGI)は分類されているセクターが情報サイト毎に全然違う結果でした(以下の記事を参照)。

個別株のセクター分類が情報サイトによって異なる

これらの企業はセクターをまたがるような事業展開をしていますので、当ブログではどのセクターETFに組み込まれているかを調べ、セクター分類の目安にしています。

ADPは情報技術セクター 、 SPGIは金融セクター、 Vは情報技術セクターとして扱います。

セクター分類については上の記事も参考にしてください。

ドル建ての資産の1ヶ月騰落率と評価損益

以下はドル建て保有銘柄の1ヶ月騰落率です。

ドル建て保有銘柄の取得金額に対する評価損益を示しています。

XOMはトリプルバーカーを達成しています。

コロナショックで投資をして、買い持ちしているだけのXOMが取得金額に対して8.6%の超高配当利回りになっています。

また、買い持ちをし続けることで、累積で投資元本の20%近くを既に配当だけで回収できている状態です。

増配記録を更新し続ける限り、取得単価に対して毎年8.6%以上の利回りが期待できる銘柄は中々ありません。

キャピタルゲインは見通すことが難しいですが、配当の維持や増配は、方針として掲げている米国企業なら達成される可能性が高いです。

優良銘柄を長期保有することで、高配当化を狙う戦略について、以下の記事で紹介していますので参考にしてください。

買い持ちしているだけのXOMが取得金額に対して8.6%の超高配当利回りに

1ヶ月の騰落率を振り返ると、先月とは違った景色に見えることも多いですし、日々の値動きでは見逃していたようなトレンドを発見することがあります。

引き続き定期的なポートフォリオマネジメントをしていきたいと思います。

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ポートフォリオの期待リターンとリスク

ポートフォリオの管理のために、保有しているドル建て銘柄の期待リターンとリスクを算出しました。

自分のポートフォリオはどれくらいの期待収益率なのか、振れ幅がどれくらいあるものなのか、効果的な分散になっているかどうかを把握することは長期資産形成をする上でも重要ではないでしょうか。

PORTFOLIO VISUALIZERのBacktestを用いて、以下のポートフォリオのリスクとリターンを算出しました。

以下の割合でETFや個別株を保有し続け、どれぐらいのリスクとリターンになっているのかを算出しました。

当然、切り取る時期によってリスクーリターンの結果は大きく異なってくる点は注意が必要です。

以下はETF、個別株、ドル建て資産全体(ETF+個別株)を散布図上にプロットしております。

ドル建ての資産としては保有していないですが、基準としてS&P500指数に連動するETFで最も時価総額が大きなSPYも散布図に加えました。

まずは過去1年(Aug 2022 – Jul 2023)の結果です。

次にフェラーリ NV (RACE) のデータ取得が可能であったNov 2015 – Jul 2023の期間の結果です。

筆者のポートフォリオはSPYと比較して期待リターンがやや劣後してリスクが抑えられているという結果でした。

個別銘柄単独で保有するよりも、ドル建て資産全体のポートフォリオの方がリスクが抑えられていることが分かります。

期間が変われば銘柄毎のリスクとリターンの位置づけも変わりますし、過去の成績ですので、未来が同じ様な値動きになることを保証するものではありません。

短期~中期的に保有数を増やす銘柄や、新たに追加する銘柄・取り除く銘柄も今後出てくるかもしれません。

過度にリスクを取りすぎていないか等をモニタリングするためにも、定期的にアップデートしていきたいと思います。

今回の内容が参考になれば幸いです。

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